
1. あなたの心の「軸」は、今、どちらに傾いていますか?
「あの人が持っているから、私も欲しい」「フォロワー数が増えないと、自分の価値がない気がする」
SNSで誰かの華やかな投稿を見るたびに、心がザワザワしたり、自分の努力が虚しくなったりする──それは、あなたの「心の軸」が、無意識のうちに他人や外部の評価に向けて大きく傾いている証拠です。
軸が傾くと、私たちは常に外部の風(他人の意見や流行)に揺さぶられ、自分で立っている感覚を失ってしまいます。頑張れば頑張るほど、自分の心が疲弊していくのです。
この状態を改善するために、特別な修行や強い意志は必要ありません。必要なのは、自分の内側に「誰も触れられない、揺るぎない土台」をそっと立て直すための、優しい知恵と実践です。
今回は、その「心の軸」を、自分だけの力でしっかり立て直す3つのステップを紹介します。
2. ステップ1:軸の「成分」を再確認する(コア・バリューの明確化)
心の軸を立てるには、まずその軸が何でできているか、自分の「譲れない価値観」を明確にする必要があります。他人の価値観や社会の流行は、一度すべてシャットアウトしましょう。
実践:自分の「心地いい」を支える3つの柱を見つける
自分にとって最も大切な価値観、つまり「コア・バリュー」を3つだけ選び、それを心の軸の成分にします。
• 問いかけ: もしお金や他人の評価が一切関係ないとしたら、あなたはどんな人間でありたいですか?
• 具体的な価値観の例:
1. 誠実さ: 自分との約束、他人との約束を守る。
2. 学び: 常に新しいことに好奇心を持つ。
3. 静けさ: 毎日、何も考えない「心の休憩時間」を確保する。
• 効果: この3つの柱が決まれば、あなたの行動は「他人に褒められるため」ではなく、「自分の決めた価値観に沿うため」に変わります。これで、軸の方向が外部から内部へ向かいます。
3. ステップ2:軸がブレない「土台」を作る(境界設定)
心の軸がグラグラする大きな原因は、外部からの余計な負荷(ストレス)が、土台であるあなたのエネルギーを消耗させているからです。この負荷を防ぐために「防御線」を張ります。
実践:自分を守る「心の結界(バウンダリー)」を張る
あなたのエネルギーを奪うものから、自分を守るための譲れないルールを設定します。これは、「誰にも侵されない自分の領域」の定義です。
• 心の健康のための非交渉ルール:
• 夜の防御: 夜9時以降はSNSや仕事の通知をオフにする。
• 時間泥棒の防御: 頼まれたことでも、自分の「基本的人権」(睡眠や休息時間)を侵害する場合は「ノー」と丁寧に断る。
• 自己配慮の義務: 疲れたと感じたら、罪悪感なく15分の休憩を取る。
• 科学的根拠: この境界設定(バウンダリー・セッティング)を確立することで、外部の要求があなたの心に入り込むのを防ぎ、結果的に燃え尽き症候群(バーンアウト)を防ぎます。自分の安全を確保することが、軸を安定させる土台となります。
4. ステップ3:軸がぶれても「自分で戻す」重心の調整(プロセス・ゴール)
私たちの軸は、生きていれば必ずブレます。大切なのは、ブレないことではなく、「ブレても自分で元の位置に戻せる能力」を持つことです。そのために、評価の重心を「結果」から「行動」に移します。
実践:「今日の自分、よくやったこと」だけを記録する
多くの人は、成功や結果(例:目標達成、給料、体重の変化)で自分を評価しますが、これらは外部環境に左右されます。軸を戻すには、自分がコントロールできる領域、つまり「行動」にのみ焦点を当てます。
• 夜の振り返りシート:
• 結果の評価はしない: 仕事の成果やSNSの反応は記録しない。
• 行動の評価だけをする:
• 「30分の読書を完遂できた。」
• 「イライラした時、衝動的に反応せず、深呼吸できた。」
• 「基本的人権(7時間睡眠)を守れた。」
• 効果: このプロセス・ゴール(行動の目標)への評価に焦点を当てることで、「自分は自分との約束を守れた」という自己効力感が強化されます。他人から「いいね」されなくても、「自分は今日、自分のルールに従って行動できた」という確信が、軸を常に真ん中へ戻してくれる重心となります。
5. まとめ:自由とは、自分のルールで生きること
他人の「いいね」の基準で生きることは、常に外部の許可を待っている状態であり、本当の自由ではありません。
心の軸を立てるということは、自分の最も大切なルールに従って生きること、つまり「自由」を自分自身に取り戻す行為です。
外界の風(流行、批判、比較)がどんなに強く吹いても、あなたの軸が自分の内側の価値観にしっかりと固定されていれば、あなたは倒れることなく、安定した心の平穏を保つことができます。
今日から、あなたの「心の軸」をそっと立て直すための、これらの優しい実践を始めてみませんか。
ちょこっと追記 でもやっぱりいいね!もらえたら嬉しいよね!