
テレビやネットで著名人の不祥事が報じられるとき、私たちはつい「大変なことになったな」と他人事のように見てしまいます。
でも、考えてみてください。もし、ほんの一瞬の過ちや、誤解が原因で、一夜にしてあなた自身が「世間から断罪される渦中の人」になってしまったら、どうなるでしょうか?今まで築き上げてきた全てを失い、激しいバッシングの嵐にさらされる……その恐怖は想像を絶しますよね。
この記事は、具体的な事件の話ではありません。そんな「もしもの時」に、あなたの心が壊れてしまわないよう、事前に心の備えをしておくための防衛術です。
渦中の人が体験する「存在の危機」を理解し、ネガティブなエネルギーの津波からあなた自身を守る、シンプルで効果的な3つの「心の隔離術」を、一緒に見ていきましょう。
誰もが過ちを犯します。だからこそ、自分の心を守る術を知っておくことは、とても大切なんですよ。
渦中の人が体験する3つの「存在の危機」
激しいバッシングの渦中にいる人が、精神的にどのような状態に陥るのか。その心の仕組みを知っておくことが、あなたの防衛につながります。
感情が麻痺し、自分と現実が乖離する
激しい批判や非難を大量に浴び続けると、心はこれ以上傷つかないように、まるで「緊急シャットダウン」を起こします。感情が麻痺してしまい、まるで「これは誰か他人の出来事だ」と感じるようになるんです。これは、心が自分自身を守ろうとする無意識の防衛本能なんですね。
自分の価値がゼロになったように感じる
当事者は、自分の行った行為だけでなく、過去の努力や存在そのものまでが、全て否定されたように感じてしまいます。社会から存在を認められないことで、「自分には生きている価値がないのではないか」という、非常に恐ろしい「自己価値の完全な喪失」という危機に直面することになるのです。
自分で決められなくなる「思考の外部依存」
あまりにも非難が激しいと、「どうすれば世間は納得してくれるのか」「何が正しいのか」という基準が、自分の内側ではなく「外部の意見」へと移ってしまいます。自分で考えることを放棄し、「世間が何を望んでいるか」だけに依存して行動するようになってしまうんですね。
もし自分が当事者になったら?心を保つための3つの技術
ここでは、もしもの時にあなたの「心の核」を守るための、具体的な3つの「心の隔離術」をご紹介します。
技術1:情報の「電源」を完全に遮断する
批判的な情報、ネガティブなエネルギーは、あなたが想像する以上に心を深く傷つけます。まずは、心の空間を物理的に守ることが最優先です。
• 実践: SNS、ネットニュース、テレビといった批判的な情報源を、期間を決めて完全にシャットアウトしてください。「一切見ない」という強い決断が必要です。
• 工夫の表現: 外部の非難は、まるでネガティブなエネルギーの津波のようなものです。この津波からあなたの心を隔離し、まずは静かに休ませてあげることが、心を再起動させる第一歩だと覚えておいてくださいね。
技術2:自己の「核」を再定義する訓練
仕事や名誉、財産といった「外部の評価」は、バッシング一つで簡単に崩れてしまいます。だからこそ、外部に左右されない「自分の核」を見つけておくことが大切です。
• 実践: 静かな場所で、「私から仕事や名誉を全て奪っても、私の中に残る、本当に大切なものは何だろう?」と自問してみましょう。(例:家族への愛情、正直さ、ユーモアのセンスなど)
• 工夫の表現: この訓練は、外部の評価に左右されない「魂の核」を意識的に見つけ出し、「自己存在の根っこ」をしっかりと大地に張る(グラウンディング)ことで、どんな嵐にも耐えられる心の土台を作る作業だと捉えてみてください。
技術3:全てを「手放し、時の流れに委ねる」
渦中にいるとき、「何とかしなければ」「いますぐ解決させなければ」と焦ってしまうものですが、状況の全てを自分の力でコントロールすることは不可能です。
• 実践: 自分の力ではどうにもならない状況や、他者からの非難を「自分の管理外」として、意識的に手放す訓練をします。
• 工夫の表現: 「自分の力でどうにかしよう」という執着を手放し、状況を「大きな流れ」に委ねることで、エネルギーの無駄遣いをやめることができます。世論や感情の嵐は必ず過ぎ去ります。時間が心を癒し、解決へと導いてくれることを信じて、今はただ、静かに自分を労わる時間を持つことが大切なんです。
まとめ:嵐が去った後に残るもの
誰の人生にも、思いがけない失敗や過ちはあります。もしあなたが渦中にいるとしても、どうか、「あなたの存在価値」と「あなたの行動」を同一視しないでください。
嵐は必ず去ります。そして嵐が去った後に残るのは、再び立ち上がろうとする、人間の持つ最も尊いエネルギーです。自分の心を最優先に守り、次に進むための力を蓄えていきましょう。
(P.S.)仕事で大失敗をして数日立ち直れなかった経験があります。あの時、唯一助けてくれたのは、心からの友人との他愛ない会話でした。結局、人間関係が心の薬になるんですよね。